ハチ  スズメバチ科  キアシナガバチ 黄脚長蜂 Polistes rothneyi
子供の頃育った家は川西市の南の外れで、近隣では通称「温室」と呼ばれた場所でした。
事実、家の裏手にはガラスのない、以前は花を栽培していたらしい白い枠だけになった温室の廃墟がいくつかあり、夏は草ボウボウの空き地となっていました。
そこでテントウムシやバッタを捕まえては遊んでいましたが、程なく家が建ち並び空き地はなくなってしまいました。
それでも夏は蚊帳にカブトムシが飛んできて、小さい方のツノにたこ糸を結びつけて飛ばしたりしていました。
このアシナガバチも格好のおもちゃでした。
小学生になると近所の友達と「度胸試し」と称して、ジャンケンで負けたやつがアシナガバチの巣をたたき落とし、それを合図にそれまで見守っていたみんなは一斉にわっと逃げるのですが、逃げる方向を間違ったり運が悪いと時々刺されました。
「度胸試し」はそれで終わりではなく、ハチがいなくなった巣から幼虫をほじくり出し、口に入れて食べるところまでが「度胸試し」で、それができて「仲間」って感じでした。
そんな遊びで、悪さをすればハチは怒って攻撃してくるけど、何もしなければ大丈夫ということを学びました。
だからかも知れませんが、樹液にオオスズメバチがいても、さほど怖いとは感じませんし、どの程度ちょっかい出せば向かってくるかというのも、なんとなく分かるような気がします。
もちろん、巣をたたき落とすなんて論外ですが。



2013.7.21 武田尾



1ケ月と5日後の同じ巣

2013.7.21 宝塚市




2013.7.21 宝塚市