2012年8月26日(日) 2012年クロカナブンの旅 完結編

8月26日 日曜日

そろそろ決着をつけなけれぱいけない課題がある。

そう、去年から持ち越しの クロカナブン採集 である。

去年は、3度出撃し、いずれも敗退した苦い経緯があるのだ。

今年こそはの思いを込め、クロカナの発生をにらんで 8月下旬の出撃となった。

もちろん メインは会社の同僚K君である。

彼はなかなかのブリーダーで、自宅にエアコン完備の飼育のための部屋があり、
すでにクロカナブンのためのセッティングも終えているという。

なんとしてでも実績をあげるまでは家には帰らないくらいの気持ちで(ウソ)で
朝6時 阪急川西能勢口で待ち合わせ、いつも通りラジオ体操を聞きながらの発進である。


まず向かったのは、能勢のある場所。

ここは去年 神戸休日倶楽部 のDaujiGuyさんから 
後に引けないクロカナの現場写真を送ってもらった場所である。

二人してポイントへ続く斜面を下りていると ドスン という、結構年季の入った低い音が響いて来るではないか。

みれば 角刈りの中年男性が一人 クヌギの木に見事なケリを入れていらっしゃる。

挨拶して「なんか採れましたか」とたずねと 手に持った大きめのミヤマを見せてくれはりました。


コラアカン

軒並みケリ入れられとったら カナブンは雲散霧消 逃げられた後 と思われた。




それでも、軽く一回りルッキングしてみたが、樹液はそこそこ出ているものの、
カナブンのついている木はたったの3本。

それも、1本に2〜3匹しか付いておりません。

やっぱりすべてケリこまれた後だったのです。

我々は 早々に見切りをつけ 過去自分で目撃した経験のある猪名川町のポイントへ向かった。


しかし、ここも そう簡単にはいきませんでした。

クワやカブはそれなりに 次々見つかります。




超巨大♀に遭遇(文句なく過去1) 
この相方をゲットしたオスの片側のオオアゴは歴戦の証か 折れていました







ふた抱えくらいあるクヌギの大木 根本から樹液が出ており、草をかき分けるとミヤマがいた。

これもまずまず大きさ 65oくらいでしょうか。





こんな激しい樹液木もあるのに、虫数は比較的少なめ。

もう8月も26日ですからねえ。

シーズン終盤をはっきり意識します。






逆光だと デカイカナブンに見えてしまうが、フラッシュをたくとカブ♀さん。

この日見たカブはすべて♀。もうカブの時期も終わりなのね。






幹をよじ登り、休息場所である梢の葉陰に急ぐ割と大きな♂。地上4mくらい。とても手が出ない。

次々に樹液木を見て回り、やっとのことで発見。





やーっ、やっと会えたのね。

この後、もう1頭捕獲した。

K君の現場での簡易な判定では、2頭とも♂と思われたが、持ち帰ったところ すぐに交尾を始めたそうです。

やれやれ、これでミッション・コンプリート やっと責任を果たしました。


地域によっては簡単に見つかるようですが、

こと北摂の 私の出没するエリアでは クワガタより遙かに数は少なく、何倍も苦労するということを

思い知ったクロカナブンの旅でした。

K君 お疲れ様。



本日の落とし物

猪名川町の下の方のポイント奥の斜面で LEDライト落としました。

集光から散光まで ダイヤルで調整できるタイプです。

もし見つけた方がありましたら お知らせください。m(_ _)m