2012年4月29日(土) 箕面森町(みのおしんまち)

箕面新町 というのをご存じか。


オオタカも棲むという 土々呂美の森をぶっつぶして作った 広大な住宅造成地である。

また、中央公園では箕面自由学園がマーチングバンドの練習をしていたりする。

能勢方面に進出するとき ここのど真ん中をつっきる道路をよく利用することもあり 以前から造成地と
森の境界はどうなっとるんやろう という興味をいだいておりました。

まあ、たんなる好奇心ですな。

てな訳で、行ってみた。

北摂方面に出張ること自体半年ぶりである。

なんと、新名神の工事の加減か グリーンロードのトンネル出口辺りでR423は新しく西側の山裾へ
付け替えされていたので驚いた。

今日は中央の道路の北側を巡ってみることにする。

南側は以前大規模造成の直前に一回りしたが、それから大幅に様子は変わってしまったので、
いずれ再度調査したいと思う。

造成地の西の端に車をデポし、「里山管理センター」(正確な名称ではない。テキトーに今つけた)みたいな
瀟洒な建物近くから、丘に登る道が整備されている。

そこからスタートする。


なんとまあキレイに整備されたハイキング道でしたが、誰とも会わずしずかに降り積もった落ち葉を踏みしめていく。




出だしはこんなカンジで、なかなかよろしい。

ところがです。たかだか100mほど標高差を稼ぐのに、何回も立ち止まって小休止をしなければ行けない。

情けない。 かなり、衰えてしまっているようである。

しかし、ぐるりと宅地周縁部を取り囲んでいるのかと思ったそのハイキング道は30分ほどで終わり、
造成地の西奥へと降下していく。

ふん。気持ちの良い道だったのに残念。

そこからは道無き斜面を登って、最奥のポンプ場を大きく迂回し、再び造成地に下りた。

ここらあたりはまだ舗装もされておらず、地道である。

下りてすぐの所に真新しい堰堤があった。




今度はその堰堤の左脇にある道をどんどん川上に向かって歩くことにした。

最近整備されたらしく、歩きやすい。




奥へ奥へと続いている。

斜面にはクヌギなども見られ、樹液ヤケした被りもチラホラあったが、並の根性ではちょっと怯んでしまうような斜度であり、
リハビリ中の私にでは近寄りもできない。




こんな木もあるにはあるが、例外と言っていいほど、少ない。
しかも、すでに誰かが樹皮を割り取っている。


全体に見ると赤松や欅の大木などが混じった雑木なので、クヌギ、コナラは少な目で、目の前の斜面を登る気も起こらない。


そのうちに道は消え、最奥に炭焼き釜の跡を最後にとうとう植林地帯となってしまった。





うち捨てられた炭焼き窯。 北摂ではよく目にする。

これがあるということは、炭の原料となる木が近くにあるということだ。

こんなに早く、植林地帯になるとは、チト予想外でした。

国道から考えると、山としては上層に当たるので致し方なしか。

針葉樹の中を伺うと、なんとか進めそうであったが、あえて突っ込むほどもないと考え、ここで退却。

帰路、行きがけの駄賃に黒川のゴルフ場のフェンス際や名月峠の南側を少しひやかして帰った。

さしたる成果のなかった今回の里山散歩ですが、
久しぶりに新緑の北摂で、清々しい気分を味わうことができ、それはそれで満足したのだ。


さて、今回越冬個体とおぼしき ぼろぼろになった羽のテングチョウなどを見かけたのだが、

昆虫の写真は一枚もありません。

というもの今シーズンから戦力に加わった ソニーのコンデジ HX9V。

こいつがなんというかまあその・・・・・動作がのろいのである。

つまり、動き回る昆虫には不向きなのだ・・・・・・失敗した。

出してくれる画はなかなか良いだけに、残念である。スナップカメラなのでした。