2011年7月16日(土) 今期初山行き
7月16日 土曜日

梅雨も明け、しばらくたつというのに 我が家の近所では 例年よりセミの出現が少ない。

ま、静かでいいのだが、このクソ暑さと比例すると 夏らしさにやや欠けるのだ。


暑くなると仕事が忙しくなる 因果な商売だと 以前書いた。

前日、普段の3倍増しくらいの「怒濤の羊」みたいな勢いで 仕事の注文が舞い込み、

本来なら 今日は休日出勤すべきなのだが・・・・・。

ええいっ、 と 行ってしまいました。


今期初の山行き。

阪急の駅に 朝5時半に待ち合わせし、同行は、クロカナブンを採集したいという 会社の同僚君である。

春からの下見も一切行けなかった。

いきなりのポイント直行である。

いつもの、渓谷ポイント → ハイキングコースポイント → 3年振りの尾根ポイント と辿ったのだ。

いずれも 能勢方面とだけ 書いておこう。




渓谷ポイントで いきなりのカブ お出まし。

事前情報も少なかったので、もうカブ満開なんかなあ といやな予感。




樹液の出は まずまず と行ったところだ。

久しぶりに嗅ぐ アノ ニオイに寝不足の身体にも やっとエンジンがかかってきた。


連続 カブトも もろとろせず 次々クヌギを攻めていく。




通りがかると ポロリと落ちた ノコ ペア。




こっちにも まずまずの大きさのノコ♂。




次々に ノコが見つかる。(この写真は ヤラセ写真である。落っこちたのを樹につけて撮影)

ここは、やっばり ノコのポイントであったことよなあ と実感。



しかし、一番の ノコのご神木は 樹液がでていた大きなメクレあたりから ボッキリ 折れていたのだ。

先日の台風のためかも知れない。

来るたびに ほぼ確実に ノコを見ることが出来た木だったのに、残念だ。



そのまま鞍部を越えて、ヒラタの木へ。

ここもオオスズメバチ2匹が守護しており、手が出せないが、見たところお目当てのヒラタはいないようだ。

以前はいつもヒラタが入っていたのに、ここ2年くらい見かけていない。



気を取り直して、樹液を当たっていく。

何本かは枯れていたが、概ね去年までと同じだ。

この辺は、河川敷と違い 安心感というか 安定感がある。




やっばりこの方もお出まし。




あとは コクワ君たちなのだが、今年はミョーにコクワは少なめ。

例年の1/5くらいしかお目にかかれない。

どうしたこっちゃ。

去年までは、コクワの入っていないワレメは無い と行ってもいいくらいやったのに、今年探さんと見つからん。




そうこうしていると、小型ながらミヤマのペヤが。




これが、そのメスです。




巨大オオゾウムシも現れた。





ハイキンクコースポイントの終わり、コース沿いのクヌギの樹液に来ていたオオムラサキ。

最近は1年に1度くらいしかお目にかかれない。


この後、我々は尾根ポイントに移動したが、ここでは成果ナシだった。

ほとんどの樹液が枯れていたのだ。

というのも、3年振りに行ったのだが、下草はきれいに刈られ、台場の枝も切りそろえられてあり、

ひこばえが伸び始めたところ といった感じだった。

現役のクヌギ畑だったのだ。

また数年すると とてもよい場所になるだろう。

ここからは、なかなかの眺めなのだが、写真を載せることはできない。

たぶん一発で場所が分かってしまうからなのだ。



ここは師匠から教えてもらったポイントなのだ。

教えてもらったポイントは、他人には教えてはいけない。

これは採集者の不文律である。

そうしないとポイントの荒廃はどんどん進んでいくのだ。

教えても、注意深く相手の人格や昆虫に対する姿勢を吟味しなければならない。



最近になって、そのことがよく身に染む。

ところで師匠はどうしているのだろうか。

このところ連絡が無く、少し心配である。


というワケで、今回は今期初山行き。

ノコ♂3 ♀1 ミヤマ♂1♀1 カブ3? コクワ7? オオゾウムシ1 オオムラサキ1

下見なしの昼間としては、ますまずの昆虫たちが見られた。


同僚君、お疲れ様。

クロカナブンは見られなかったが、次回に期待して下さい。

クロカナブンはたぶん8月のほうがいいと思うので・・・・・・。