2017年7月23日(日) 実録7月23日

2ケ月も前の記録で恐縮です。

仕事も私事でも忙しく、下書きしたまま忘れていた記事ですが、

台風で降り込められて、久し振りに時間が出来たののでUPします。



7月23日(日)遅まきながら今期初の本気モードでポイントに向かいました。
最近はのんびり昼頃に出発するのが多いのですが、久しぶりに早朝出撃です。
家を出たのは6時半ごろ。
やはり朝はいいです。
伏尾の温度計(知っている人は ああ、あれやなと思ってください)

で23゜でございます。

涼しいです。
これから山に向かうので、どんどん涼しくなります。
バイクだとちょっと寒いくらいです。

道路は空いており7時15分頃、1箇所目到着。

本日のメインポイントです。
ここは蝶屋さんには結構有名な場所らしく、本格的な捕虫網を携えた立派な大人のグループに遭遇するこ とがあります。

以前に立ち話したときには、私も詳しくはないのですが、ナントカモドキだとかいう蝶を探しておられ、堺だったか泉南だったか、へえっと思った遠い所から来られてました。

しかし、我々にとってはここは正直いうと昼間でも結構ノコが見られる隠れポイント。
クヌギも細いのが多く、陽も射すので「上の部」の写真を狙えそうなポイントです。

慎重に見て回ります。

少し奥まった辺りのこの場所一番の木を期待を込めて確かめます。
『れれっ、ゼロ!!』 何もおりません。

ナッシングでございます。

ぜろです。

樹液も少なく、カナブンどころかスズメバチすら少ない有様。

この木でダメなら、後は推して知るべし。

30分ほど探索しましたが、コクワ1ペヤという悲惨な結果。









先制パンチをくらってオジサンはもう大分気力が失せてかけましたが、まあ、こんなことは最近よくあることです。

気を取り直しバイクを走らせ、2ケ所目に向かいますが、林の入り口に軽の1BOXが止まっています。
この車以前にも見かけたような気がします。

ここを知っているなら、それなりに採集スキルをお持ちの方でしょう。

このポイントは残念ですが早々に諦めます。
(オジサンには残された時間があまりありません)ここでもう8時過ぎ。


ついでに道路際(といっても道路からは見えませんが)の秘密のクヌギをヘルメットをしたままチェックしますが、これもナッシング。

出鼻をくじかれっぱなしです。 でもまあこれも仕方がないので次に向かったのは、初心者ポイント。

ここは虫影は薄いですが、足場もよく斜面も緩く陽も射し写真は撮りやすく、うまくすれば動画も撮れるナイスな場所です。

しかし、ここにも先行者。小さな子どもさんを連れたオトーサンです。
何を隠そう私は世のオトーサンの味方です。


邪魔にならぬよう出来るだけ離れてルッキングしていきます。
小一時間もかかってほとんど全てのクヌギを見終わる頃、ようやくミヤマのペヤを発見。

気付かれてポトリと落下しないよう、コソ泥の様に抜き足差し足音や振動をできるだけ立てないように近づき、おっとり刀でとりあえずバシャバシャ(シャッターの音でございます。ミラーのある古いタイプの一眼レフなので、シャッターを切る都度ミラーがバタバタする音がします)と連写します。




ミヤマ 最初のショット。 とりあえず「押さえる」といった写真です。

ほんで、落ちないと見るやさらに数歩近づきバシャバシャ。




ミヤマ 第2波撮影

なんとか証拠を押さえたとみるや、今度はちょっとアングルを工夫してまたバシャバシャ。




ミヤマ ペヤ接写

そうこうしている内に、ミヤマ君も「おっなんやなんや何か近寄って来よるぞ」と察知しもぞもぞし始めます。

この動き、ご存じの方は分かっていただけると思いますが、ミヤマ特有の動きでしょうか?


「あっ、イカン」と思う間もなく、

接近しすぎたためにミヤマご夫妻はポトリと地面に落下。
細かい枝葉に潜ろうとするのを葉っぱごとワシ掴み。

♀は問答無用でリリースしましたが、♂のまあ小っこいこと。

よくまあ♀にありつけたもんだと、彼の敢闘精神に敬服しつつ、例のオトーサンに差し上げようと振り返るともう河岸を変えたのたか姿がありません。

しかたないので、ミヤマ君はズボンの外ポケットにねじ込み、次へ移動。




撮影には絶好の木ですが、こんだけ樹液が出ているのに何も居ない。

ガッカリします。


時 既に9時半です。

さすがに山の中とはいえ暑くなってきました。

オジサンのHPは減少を続けております。

この辺でホイミをかけたいところですが、MPはゼロです。


というところで、4ケ所目。

体力の消耗を避け、さらに平坦なお気楽ポイントに。

ここでも親子連れが1組み。

でも子どもさんが小さくカナブンしか採っておられなかったので、先ほどのちびこいミヤマ♂をプレゼント。


ここは以前はなかなかデカイミヤマが出たポイントで、大型タテハチョウも乱舞する素晴らしい環境でしたが、最近はめっきり数を減らしています。

放置されてかなり経つため木も大 きく、私の視力ではルッキングが難しいのが難点ですが、心落ち着かせしつこく丁寧に見て回ります。

ここでは数百のジャノメチョウの大発生と乱舞を目撃。




ジャノメチョウ


オジサンはここで今日一番時間をかけた探索をしましたが、やっぱり完封負けでした。

ここでゼロ封をくらったのはなかなか堪えました。

気持ちが折れそうです。


時間も11時を過ぎ、カラータイマー点滅です。
(古いです。理解できる方だけ分かってください)


ここでほとんど成果のないま帰宅することにしましたが、途中にもう1ヶ所、林道を少し寄り道して見ることにしました。

たいした林道ではありませんが、小径タイヤのエイプにはクリアできないような段差もあり、何度か下りて押し歩きします。これでさらにHPは消耗、

そばに宿屋があったら即泊まっていたかも知れません。

このポイントは本日もっとも厳しい斜面にクヌギがあります。

しかしオジサンには残された力はもうあと僅かなのだ。

できるだけ斜面には登らず、手近な木(といっても結構キツイですが)を拾って横移動します。

ここで僅かにコクワ数頭とまずまずの大きさのミヤマを発見。


なんとか 本日はただの重しになりかけていたカメラを使うことが出来ました。

やれやれでございます。




ミヤマ 台木クヌギなので蹴っても落ちないため、サイズ不明 なかなかの大きさ
(斜面なので、そもそも蹴ることができない)


斜面を登っていくともっと樹液ヤケした木があるのは知っているのですが、登っていく気力も体力ももうありません。

完全撤退を決意。


気がつくともう12時前です。

おなかも空きました。

午後からは足の悪いお袋を買い物に連れてゆかねばなりません。


振動の激しいエイプのエンジンをぶん回し、煽ってくるDNQベンツに道を譲らず帰宅。


やれやれ、久々の早朝出っ発の本気モード、疲れました。




ここまで長々と書いてきましたが、最後までおつき合いしていただいた方、誠にありがとうございます。


何が言いたかったのかというと、いかに北摂で昼間(夜はよく知りません)クワガタだけを狙って写真撮影することはシンドイことであることか。

ほんで歩留まりの悪い行為であることか、というです。

オジサンは疲れました。


もうすぐ還暦です。


元気に山を巡ることができる時間は少なくなってきました。



ということで、クワガタ専門を引退することにしました。
といっても山行きをやめるわけではありません。

もっと手広く写真を撮っていきたいと考えています。


はあ