2008年7月11日(土) 今シーズン初の 夜間活動 すでにカブト多し 
このところ雨が続きましたが、この日はなんとか天気 持ちそうです。

今日はなんと1日自由です。
家人はみな出かけ、早朝から レンタルのDVDで「社長道中記」を観て、
森繁と三木のり平に腹がよじれるほど笑い転げ、ストレス発散。

午前中は、師匠(高校2年 生物部 副部長)と甲山の調査です。
途中 門徒厄神の小学5年 エグチ君が仲間に加わり 成果はなかったが、広範囲かつ楽しい調査となりました。
(このことは別に書きたいと思います)

さて、今期初の夜間調査です。

部活から戻った息子の口にカレーをねじ込み、19時10分 再び師匠も合流し 毎年7月恒例の調査隊出発となりました。

まず1ヶ所目 師匠の案内で 19時50分 猪名川町方面のYゴルフポイントに到着。
ここは有名ポイントでもの凄く採集圧が高いとか。

停めた車のマドから手が届きそうな木に、K君。
懐中電灯だけの自然光で撮ってみました。
雰囲気は出るけど、影の関係でデテールがよく分かりません。


同じ木を フラッシュを炊いて撮ると こうなにります。
陰影が無くなり 平板ですが、詳細がよく分かります。コクワ君もいたのね。


次々に木をみていますが、概ねKくんばかりです。




またしてもK君ですが、ミヤマ嬢ももご一緒です。

しかし、そうこうするするうちに 他の採集者が2組も現れました。
どうも親子連れです。
息子が一番デカイK君1匹だけを採取して、その方たちのために残して次へ行くことにしました。

どーでもいいいけど、こちらが「コンバンワ」と言ってるのに、挨拶くらい返して欲しいモンです。


さて、2番目のポイント(ここは6月 ホタル見物ポイントとなる)の 紫合方面に移動します。
8時15分 いつもなら路駐など無いはずの駐車場所に CR−Vが止まっています。
しかも、CR−Vの中には お留守番と思しき、オカーサン(きっと虫嫌いかなあ)の姿が・・・。
いやな予感です。

でも、ここまできたら 一応は確かめないと・・・・。
構わず突撃します。歩いて3分、ポイント到着。
入口から4〜5本 木を見るも 樹液のカンジはナカナカ良いのに 虫 が一匹もいません。
やはりです。

すると、向こうの方の闇の中で ライトの光がチラホラと見えます。
これで先行者の存在が決定しました。
小さなお子さん連れのようですから、根こそぎ採集されてしまったようです。

こんな小さなポイントで先行者がいたら、時間のムダです。
早々に退却することになりました。

しかし、ここには10回以上来ていますが、オールシーズン通じて
犬の散歩の方以外i出合った試しがなかったのに、よりによって今晩出会うとは。
不覚です。

8時30分 撤退  河岸を変えるつもりで 能勢方面に向かう。

8時50分 3番目のUポイントに到着。国道に路駐し 1本だけのどばどば樹液の木に突進する。
徒歩3分 目的の木は相変わらず激しく樹液を出していましたが、ボウズです。

↑ノコギリカミキリだけが徘徊していました。どうも、ここも先行者がいたようです。
いやいはや、シーズンですなあ と実感する。
ま、ハイキング道から丸見えで 誰でも分かる木なので、致し方なしです。


9時10分 4番目の Hポイントに移動。
ここは、去年、ハイキングの途中で息子が見つけたポイント。道から笹藪をかき分けて10mほど行くと、樹液のクヌギが10本ほどある。ここも駐車地から徒歩3分くらい。

ここでも、お出迎えしてくれたのは Kさんたちです。


しかし、あまり歓迎したくないM族も ぞろぞろおりました。
割合斜面なので 木をつかみたいところですが、うかつにはさわれません。





けど、他にはコクワ君たちばっかりです。


実は、過去に ここでサイフを落とすという アイタな経験をしています。
ポケットのふくらみを確認しつつ、師匠の知っている Kポイントへ移動。

9時40分 5番目のKポイント到着。
なんと キレイサッパリ 伐採や下草刈りが行われており、以前の雰囲気がありません。
まるで、浦島太郎のような気分です。

伐採された台場クヌギから生えている新芽(ひこばえ)
これを繰り返すから 台場クヌギは太く変形するのだ。
そして、伐採されていると言うことは、ここはまだ現役の雑木林ということなのだ。

ちょっと見ましたが、ボウズであえなく撤退。
ここの山道を登ったところに台場クヌギの斜面があるのですが、今日はパス。

しかし、駐車場所の自販機で、ノコ姫が登場しました。

さて、6番目 ちょっと行く場もなくなってきたので、以前教えてもらった バッカーポイントへ移動。
9時55分 車を止め、調査開始するも ボウズです。
ここも国道のすぐ脇で 誰でも目にすることができるため、採集後というカンジでした。

↑菌がついて真っ白になったところにコクワのペア。
♀は落ちてしまった。

10時10分 帰り道 Nゴルフポイントへ。
ここも道沿いにクヌギがある。道から一見すると普通のクヌギだが、裏側は洞になってえぐれており、樹液も豊富だ。それだけに、地元の子供たちのポイントになっているようで、この木での採集は困難である。

しかし、夜は街灯に向かってばんばん飛んでくるので、灯火採集もOKである。
ぶーんと飛んできて、近くの木にぶつかって バサッ という音がするので、すぐ分かる。
ここでは10分ほどねばって カブト5匹ほどが飛来した。

ここで、リリースしても戻ってきた 小さな♂1匹を 息子持ち帰る。

この写真は、飛来したのを 木にとまらせて撮った やらせ写真である。すみません。

10時20分  全面撤退開始。11時過ぎ 帰宅した。

今回は、車から降りてすぐのポイントばっかりを複数調査した。
実は、先週の日曜 自転車でコケ ひどく膝を打ってしまったからである。
幸いホネには異常なかったが、長時間の山など無理である。

そのため、こういう場所選びとなった。

結果は、コクワ以外のオスのクワガタを見ることが出来なかった。
残念である。
打撲の回復を待って 次回は 少し深い山へ 入ってみよう。
先行者はいないだろうが、シカとイノシシが敵である。

また、貴重な時間を割き、ダブルヘッダーにつき合っていただいた師匠には 
厚くお礼を申し上げます。

いつもながら、師匠の昆虫に関する 博識と本能的なカンは脱帽モンです。
また行きましょう。