メクレ
メクレです。

文字通り、木の表面樹皮が何らかの理由でめくれあがり、年月を経て段々とひどくなっていく状態のことです。
めくれると、樹皮表面のしわ というか溝というか 割れ目は段々ふかくなっていき、めくれの頂点で上下に分割します。

樹皮は割れ目に沿って残り、
のれん状になります。

のれん状になった樹皮は、雨風で端っこが落ちていきます。


中央部分は、やがて乾いていきます。

だいたいの場合、このようにタテ方向に深い溝が残ります。

この溝の奥に樹液がでており、そこにヒラタクワガタやコクワガタが潜んでいることが多いです。(昼間のハナシです)
この木は、すだれ状の樹皮を、誰から割り取られています。

こうなると、虫は身を隠す場所がなくなり、虫のすみかではなくなります。

そして、表面の乾燥も早い速度で進み、やがてこの木は「ポイント」ではなくなります。

根っこ近くのメクレ。

笹をどけてみると、地表近くにこんなのがあらわれることがあります。

コナラ。

これからメクレになりつつあるところ。
これも樹皮をはがされています。

残った樹液にナカブンやスズメバチがびっしりついています。
メクレの中を見ると、奥の方に樹液が出ています。

メクレの樹液にやってきたノコギリクワガタ。



頭上はるか高い位置の樹液。

長柄の補虫網が必要となります。

なければキックあるのみ。

夜の樹液場

高い位置のメクレについているカブトムシ。

逆光だと、ホントわかりにくいです。
こんな時は、単眼鏡などが活躍します。