虫こぶ

虫こぶ。

虫穴といってもよい。

ガやカミキリムシの幼虫が
樹木の中で、内部を食べ進んで成長し、成虫となって外界に飛び出した後が、樹液の出口となるものです。

ボクトウガやシロスジカミキリなどがよく知られています。

脱出した跡は、復元作用によって少し盛り上がったようになります。

そのため、虫こぶという。

この写真は、比較的あたらしい虫こぶ。
ムシこぶの場合、一本の木
(または枝に)いくつもの樹液の出口がある。

そのため、ひどいのは、全面的に樹液だらけとなていることがある。
虫こぶは、どちらかというと、頭より高い位置の場合が多いと思います。

これは個人的な印象なので、間違っているかもしれません。

あまり地表近くの虫こぶというのは、見たことがありません。

この虫こぶは、毎年チェックしている木です。

年々ひどくなってきています。

この木で毎年何十というカブクワを見かけますが、最近は他の人もきているようです。


虫こぶだらけのコナラ。

日陰だからでしょうか、ちびちびとしか樹液は出ていません。

非常に有望な木。

こういうのを見つけたら
要チェック。

地図に印を入れたりして、
シーズンが来たらまた訪れよう。


交尾するミヤマクワガタ。

その左に2つあるのは、シロスジカミキリの産卵痕です。

これから虫こぶになっていく最初の状態です。

そこからちびちび出た樹液に集まった♂と♀が出会ったのでしょう。

ミヤマは♀の独占状態が強いです。
このように明るくなっても、平気で♀を押さえ込んでいることが多く、樹液場の近くでは、こうしてペアで採集できることが多いです。



有馬富士公園

これがボクトウガの幼虫です。

樹液をもたらしてくれる、ありがたい幼虫ですので、樹液場でみかけても、そっとしておくように。