蛍 (ホタル)     日本映画 2012年作「虹色ほたる」より                         ★★★  
 

今回はアニメ「虹色ほたる」

タイトルに蛍があるように、ホタルが登場しますが、ホタルより目を引くものが登場します。





昔、「虹色蛍」が飛ぶという伝説の村があったのですが、今はダム湖の底に沈んでしまっています。





主人公の少年は、ある思い出を頼りにここへやって来るのですが、
ダム湖に沈む前の、昭和52年の村にタイムスリップしてしまいます。

ここで少年はもう失われてしまった村での夏を体験します。
戻らない時間を体験していくので、美しいシーンが多いだけに見ているだけでだんだんつらくなってきます。






目を引いたのは、村の男の子ケンゾーに案内されて、カブトムシを取りに行くシーンがあったからです。


舞台となっているのが、どの地方なのか分かりませんが、「曲がった木の裏側」をさがせばいいだとか、

明るくなっても虫たちがそのままいるように樹液の場所に日陰をつくったりだとか、

私が子どもの頃のセオリーとちょっと違ったことをやっていたので、へえっと思ったからでした。





私も小学生の頃、母方の田舎で夏を過ごしたことがあります。

といっても鹿児島県の徳之島というところで、気候としては沖縄に近く ここいらとは様子は違っていたのですが、

それでもよい思い出となっています。

そういう経験をお持ちの方は、この映画を観ると、きっと切なくなるでしょう。

★★★