映画「昆虫大戦争」の恐怖  松竹映画 1968年作「昆虫大戦争」より                      ★  
 



今回は、1968年公開の日本初の昆虫パニック映画『昆虫大戦争』です。

これ、ナント松竹映画なんですな。

この映画以後も、邦画で昆虫パニック映画なんてないから、
空前にして絶後のチャレンジだったのですなあ。

物語は、水爆を積載したアメリカの軍用機が、ハチの大群に襲われ、
南海の孤島(ロケは八丈島)に墜落するという、
アーウィン・アレンもかくやというような超大作風の導入部で始まります。


しかし、その後が ドロくさいというか かったるいというか、
今の映画を見慣れた目では、とても耐えられない展開となっていきます。

それがまたイイノダ、という輩もおられましょうが、それはほとんどオタクの領域です。

実は、私この映画 公開時にリアルタイムで観ているのだ。

流石に、小学5年だったので、親父に連れて行ってもらった。
夏だったですね。

同時上映は『吸血髑髏船』。

な、なんちゅうタイトルや。ようまあ、親父も小5の子供を連れて行ったもんである。
おどろおどろしい内容だった(と思うが)、あんまり印象も残っておらず、
目の大きい松岡きっこしか印象にありません。

当時の私のお気に入りは、『大魔神』と『クレージーキャッツ』でした。

子供向けに『転んだ』ゴジラなどは、バカにしておりました。

で、『昆虫大戦争』、40年振りに観ました。

レンタルの在庫を、ネットで調べたが、在庫無し。
どうもレンタルには出していないようです。

そうなるとなんやムショーに観たくなって、オークションでDVDを定価の1/2で落としました。

いやはや、そこまでして観たのですが、40年前の印象と同じでした。

イメージ 1

いろいろ、いけない面はありますが、何と言っても許せないのが、

タイトルなどから想像するに、たくさんの昆虫が出てきて人間と戦いを始めるような感じがしますが、
始まって30分経っても1時間経ってもいっこうにそんな気配なし。

ちょろっと、出てくるだけで、これでは看板に偽り有り、です。

イメージ 2

印象に残っているのは、この外人のオネーチャンが胸をばっと広げて、

収容所でのナンバーを見せるところです。

当時の小5の男の子には、こんなもんで十分だったのですな。

いい時代だったのだと、思います。

お勧め度 ★☆☆☆☆