蜻蛉  Dragonfly   米映画 2002年作 「コーリング」より                                                        ★★
 
ユニバーサル映画です。
その昔は、地球の周りをプロペラ機が飛んでいましたが、今はロゴが飛びます。
 邦題は「コーリング」となっています。
『calling』という綴りでしょうか。

しかし原題は「dragonfy」(蜻蛉)です。

どっちにしろこのタイトルでは内容は良くわからないですね。

私は会社の友達に勧められて原題も知らずに見ました。
映画が始まったあと、タイトルを見て、原題を知った次第です。
 
このショッキングな表情を、
予告編でご覧になった方も多いのでは・・・・・。
 
一言でいうと『ファンタジー・ロマンス』というか、
最愛の妻を失った男の元に 、 あっちの世界からメッセージが届く
というお話です。

周囲の冷たい視線をはねのけ、男はそのメッセージを信じて
どんどん突き進んでいくといった展開でした。

主人公の外科医にケビン・コスナー。
ケビン・コスナーは何を演じてもケビン・コスナーですね。
丹波哲郎のようでこれはこれでよろしい。
もっと開き直ってチャールトン・ヘストンのようになってもらいたいもんです。

 
トンボのペーパーウェイト。
あとでこれが・・・・・。
 さて、「dragonfy」(蜻蛉)の意味ですが、
亡くなった妻のシンボ ルと して使われています。

映画では、妊娠してい妻が生前に注文したトンボの赤ちゃん用モービルが届くのを始まりに、トンボのペーパーウェイトが転がったり、夜に窓の外をトンボが一匹飛び回っていたりと、次々に思わせぶりな事件が起こります。

しかし、脚本のせいか、後でカットが入ったのか、DVDバージョンでは、もう ひと つよく理解できない描かれ方をしており、すこし残念なところです。
 
トンボのモービル
 
「トンボ」や後半登場する「虹」などに、
西洋人なら特別の記号的な意味を理解するのかもしれませんが、
こちとら日本人です。

解りませんでした。

そのためか、強引なストリー展開と相まって、
キワモノすれすれといった印象になってしまいました

 
夜に飛ぶトンボ。特別なんでしょうか。
 登場する生きたトンボのシーンは、なんと夜で、
具体的な種類が特定できる描写ではありませんでした。

ほかにも決定的な「トンボ」マークが登場しますが、
どういったカタチで登場するの か は、
観てのお楽しみとしましょう。

隣家のおばさんで登場のキャシー・ベイツや
謎のシスターをやったリンダ・ハントなど濃い脇役に芸達者を配し、
さすがの貫禄を見せてくれます。